私の友達のちゃんは

面白いです

すっごくhandsome な一面もあるのにすっごくcuteな一面もあるところとか

私はちゃんが大好きです!




本日ハ晴天ナリ





「選抜チーム?」

「えぇ、若手の育成を目的に海外遠征も視野にいれた選抜チームよ」

にっこりと微笑む玲さん

からりと晴れた午後

は玲さんと一緒にとある喫茶店にいた

そしてそこでとんでもなく、突拍子な話を聞かされていた

(選抜チーム、かぁ・・・やっぱりサッカー歴史の浅い日本が海外に対抗するって言ったら若手の育成が一番だよね・・・)

そんな話が聞けるとは思わなかった

昨日の電話の『放課後付き合って欲しい』それがどうやらコレらしい

(でも部活に関係あるのかな・・・?)

ちゃんジュースでも頼んだら?」

「いいえ。コーヒーで充分です」

無意識にアイスコーヒーをくるくるかき混ぜてた手を止める

「あっじゃあケーキ食べようよ。私アップルケーキが食べたいな」

「いや、それはが食べたいものでしょ」

思わずつっこむ

「お姉ちゃん、ちゃんがつめたーい」

「そうねぇ。じゃとりあえずケーキでも頼もうかしら」

・・・全然会話がかみ合ってない・・・・!

またつっこみたくなったのにが「うん、頼もうー」何て言うのでもう脱力してそのままなんとでもなれと思ってしまった

・・・うふふ私の意気地なし

訂正、の3人で喫茶店に来ていた

「で、ちゃんどうかしら?」

「へ?」

どうかしら?って・・・何が?

「選抜チームの招集についてどう思う?」

「すごく良いことだと思いますよ」

即座にそう返すと玲さんが何だか不満そうな顔(に見えた。何となく)だったので少し考えて付け加えた

「日本のサッカーが世界じゃまだまだ何だってこの間のW杯で痛感しました。

 レベルの高い子がレベルの高い所で練習しきれてないのも今の日本の現状だと思います。

 その子達のためにも・・・選抜チームを各学校から招集するってすごく良いことだと思いますよ」

そこまで言ってコーヒーを一口

玲さんは満足げに頷いてくれた(良かった・・・)

「アップルケーキでございます」

何時の間にやって来た店員さんが3人分のお皿を丁寧に置いていく

「うわぁ美味しそう!」

「ふふっ食べるのが楽しみね」

ぱぁっと嬉しそうな顔をするってホントに甘いモノ好きなんだよね

私が作ったお菓子なんかもすっごい嬉しそうに食べてくれるし・・・

ちゃん食べないの?」

フォークを片手に上目遣いの(あぁなんだかすっごく小動物を想像させるよ)

「え、あ。頂きます・・・」

私もフォークを持って頂く

パクッ

「・・・美味しい」

うわぁこれどうやって作ってるんだろ?生地もさくっとしてて美味しいけどやっぱり林檎!林檎が違うんじゃないかな?

少しお酒とか入ってるのかな?うぅ〜ん滑らかな舌触り・・・

「お姉ちゃん、ちゃんも気に入ったみたい」

「えぇ良かったわね」

お互いの顔を見合わせて笑う西園寺姉妹

・・・これベストショットだと思いません?

(そう言えば・・・)

こうやって2人並んでる所をまともに見るのは初めてかもしれない

外見的にはあんまり似てるって思わなかったけど笑い方は似てる

(・・・最初にに会ったときはと翼が似てるって思ったよね

 ということは翼と玲さんも・・・?似てると言えば似てるのかな・・・)

もしここに、玲さん、そして翼が並んでたらどうなるだろ?

・・・・・・

・・・

美人三姉妹と呼ばれるだろうって思った私は正常だと言い切れます


「ねぇちゃん。選抜チームの練習間近で見てみたいと思わない?」

アップルケーキを食べ終わってコーヒーをまた一口飲んでると玲さんが唐突に言った

「へ?」

にっこりと笑顔の玲さん

・・・何かたくらんでません・・・か・・・?

「(えーっと)見れるんだったら・・・見たいですけど・・・」

ハイレベルなサッカーが間近で見れるんだったらそれに越したことはない(これをサッカー馬鹿と人は呼びます)

「それじゃあ選抜合宿のマネージャーしてみない?」「しません」

即答

「・・・」

玲さんが悲しそうに瞳を伏せた「・・・そう」

西園寺玲の会心の一撃!

三上は良心に致命的ダメージを受けた!!

美人が悲しむ姿はホントに効くんですけど・・・!

それでもぼそぼそと反撃をしてみる

「無理ですよ。私には

 学校の部活だけで手一杯なのに合宿なんて・・・」

そんな大役が務まるわけないです

ホントに。だって私学校の部活だって土日しか基本参加しないような人間だよ?

「そんなに固く考えなくて良いのよ。部活のマネージャーと基本的には同じような事をしてもらえれば」

「でも・・・」

それでも尚言い募ろうとすると玲さんは悲しげに笑った(え。何かこれが一番怖いよ)

「・・・そうね、無理意地しちゃいけないわね。ただ・・・も参加するのよ」

「え。が?」

思わず横に目を移すとメニューを見ながら真剣に「どちらにしようかな」をしているの姿があった

え、何やってるの?

と思ったら玲さんがそっとの両肩を抱いた

ちゃんがいたらきっと楽しいでしょうに・・・

 でもしょうがないわよね。ちゃんが嫌がってるのに無理矢理参加させるわけにはいかないわよね

 えぇ、しょうがないわ。例え男ばっかりの合宿の中に一人マネージャーとして参加させるんだとしても

 嫌がるちゃんを無理矢理参加さえるわけにはいかないわ・・・」

これを脅しと人は呼ぶと思います

「え、ちゃん一緒にお仕事しないの・・・?」

途端に不安げな目になる

「えぇ、しょうがないわ。たった1人で男の子達の合宿に参加するのはすっごく大変で辛いでしょうけど

 頑張ってくれるわよね・・・?」

「うん、お姉ちゃん。

 しょうがないよね。マネージャーってどんなことすれば良いのか全然分からないけど私1人で頑張るね・・・!」

姉妹 愛の劇場

セリフだけ聞くととてつもなく白々しく聞こえるものでも美人がつくと別だ

美人姉妹 愛の劇場

そう、それが例え片割れがブリュレとヨーグルトパフェで『どちらにしようかな』をやっていようとも

間違っても「サン、さっき頼んだばっかりのアップルケーキはどこへ消えたの?」なんて聞けない(いや、内心はすっごく気になるんだけどね!)

「・・・日程と簡単な仕事内容を教えて下さい」

ごり押しに弱いというか美人に弱いというか

に甘いというか

とにかくこの瞬間、三上の選抜合宿の参加が決定しました



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------------後書き------------------------------------------------------------------

策士な西園寺姉妹にごり押しされるの巻でした
いよいよ選抜ですね〜長かった・・・!
何故かこの話は気に入らなくて3回くらい書き直しをしました

                               2月23日 砂来陸