日差しが強くって

制服が夏服に替わって

いつの間にか夏が近づいてきている




本日ハ晴天ナリ




ちゃん、もしかしてそれがお昼ごはん?」

大きく口を開けてさぁこれから食べようって時にに声を掛けられた

うん、かなり間抜けな顔してたハズ・・・

「うん。・・・・変かな?」

「変・・・じゃないけどそれごはんなの?」

あはは〜・・・さん痛いところ突いてきましたね

今私が食べようとしているのは

ドライフルーツケーキ(自作)

ロールケーキみたいに巻いてあるやつでドライフルーツが生地と間のクリームにとなかなかふんだんに使ってあるヤツ

ってそんな説明してる場合じゃなくて

そんなんで腹足りるのか?」

「ちゅーかそれは飯とちゃうやろ・・・」

心配(?)してくれてありがとうロク、ナオキ

いやね、でもこれには一応ながら色々と事情があってですね・・・

回想モード

実は昨日買い置きしてたはずのコショウを探して台所を漁ってました

そこでドライフルーツを発見したんです。

(あ、これって前にお母さんと可愛い雑貨屋さんを発見したときに買ったんだっけ・・・)

よくあるじゃないですか、買ったのは良いけどそのまま忘れちゃうってやつ

それだったんです

それで袋を裏にしてみてびっくり

なんと賞味期限が明日だったんです・・・(つまり今日)

個人的には賞味期限は次の日、くらいまでだったら大丈夫だと思うんだけど(だってまだ開けてないし)

でもやっぱり心配で(そろそろ暑くなってきたし)

慌ててケーキにしたんです

そしてそれがまた・・・ドライフルーツを大量に買ってた訳ですよ・・・

って事はケーキもすごい量で出来上がるわけで

夜にお母さんとデザートとして食べて

風祭家にもおすそわけして

まだ大量に残ってるから今日の朝ご飯でも食べて

それでもまだ残ってたから今日のお昼ご飯になってしまってるんです



甘いモノは嫌いじゃない方

だけど

そろそろ胃に限界を感じてます

でも早く食べないと賞味期限が・・・・!!

そんなこんなでこれがお昼ご飯


「それってもしかしてちゃんが作ったの?」

おっとっといつの間にか自分の世界に浸っていたわ

「うん一応」

って何ではこんなに目をキラキラさせながらこっちを見てるんでしょう・・・?

「一口ちょーだい?」

予想を裏切らないセリフとありがとう

まぁいいけどね。どうせ食べ切れそうにないんだし

「どーぞ」

はい、とケーキを向けるとは嬉しそうにパクついてきた

なんか私が餌付けてるみたいだね・・・

「おひふぃ〜!(おいしい〜!)」

ありがとう。でも感想は口にあるモノを飲み込んでからいいましょうね

「すっごく美味しいよ!!
 
 ちゃんって料理も上手なんだね!!」

「そ、そんなことないよ」

尊敬の眼差し!って感じで見られてちょっと照れた

料理が上手って言われるのは嬉しいけどね・・・照れるな

「じゃあちゃん、この唐揚げあげるー」

そう言っては自分のおかずである唐揚げを一つくれた

久し振りの肉だわ(ちょっと感動)

「ありがと」

作りすぎたケーキが唐揚げに変わったよ

もらった後に言うのも何だけどいいのかな・・・?

ってもう食べちゃったんだけど。美味しかったよ(ヲイ)

、まだケーキ食べる?」

だってなんか悪いじゃない?

の貴重なお昼ご飯食べちゃって

そう言うとはまた、パッと嬉しそうな顔をして

「いいの!?」

「うん、どうせ食べきれそうにないし」

苦笑混じりにそう言うとは「じゃあ遠慮無く・・・!」とケーキを受け取った


うん、まぁ私が無理して食べるよりはおいしいって食べて貰った方が嬉しいしね


お口直しにお茶を飲む

ん・・・・・?何か視線が・・・・


「・・・・どうしたのみんな」


そういえば静かだなぁ、なんて思ってたら何故だかみんながこっちを見てた

こっち・・・っていうかケーキを

特に五助・ロク・ナオキの視線は壮大なものだった


・・・・もしかして


「みんなも・・・・食べる?」

五助・ロク・ナオキが待ってました、とばかりに首を縦に振る

意外にみんな甘いモノ好きだったんだね・・・

「じゃ、いいよ。食べても」

が一口分食べてそれから隣のロクへ五助・ナオキへと回っていった

「うめぇ!!」

「ホントにこれ作ったのか?!」

「店に売ってるもんみたいやわ!」


「ありがと」

どう返して良いか分からないくらいお褒めの言葉を頂いちゃって・・・・照れますね

でもこれってレシピ見れば誰だって簡単に作れそうなモノなんだけどね〜

「あ。翼とマサキも食べて良いよ?」

順番的に最後になってしまった2人にも声を掛けてみる

って2人は甘いモノとか嫌いっぽいなぁ

「食べたかったら、食べても良いから」

うん、無理に食べさせちゃいけないしね

結構甘めだからな

順番が回ってきた翼はケーキを持ったまま少し考え込んでいたみたいだけど(何をそんな悩んだんですか!?)


「せっかくだからもらうよ」

と、一口食べた

「じゃ、俺も」

とマサキも

あらら、結局みんな食べちゃいましたよ

意外だった・・・

っていうかみんなにあげるんだったらもうちょっと綺麗にラッピングしてくればよかった(ラップに包んで持ってきた。笑)




名前を呼ばれて顔を上げるといきなり何かが飛んできた

反射的に受け止める

「・・・おにぎり?」

そう、飛んできたのはおにぎり(ツナ)。よくコンビニで売ってるようなヤツ

「ケーキだけじゃ腹に溜まんねぇだろ。それやるよ」

「え、いいのマサキ?」

マサキのお弁当一品奪うことになっちゃうんだけど・・・

でもまぁお腹に溜まらなかったのは本当で

せっかくだから頂きましょうか

「じゃあ僕からはコレ」

と、今度は翼からコロッケを頂いた

「あ、じゃあ俺も。ケーキ一番食ったのは俺だしな」

「じゃあ俺からはー・・・」


おぉ なんだかみんなに色々頂いちゃいましたよ

種類が豊富でお弁当が一つ出来ちゃいそうな量で

ケーキがお弁当に大変身!ってか?

「遠慮無く食べまーす・・・」

なんかこんなの昔読んだ絵本であったよね

物々交換されていって最後はすっごく良い物に変わる、ってやつ

まさにそんな気分



「っていうかさー」

「?」←ツナおにぎりを頬張ってる

「そんだけ料理上手いんだったらたまにはサッカー部に差し入れでもしてよ」

・・・・・材料費は部費から落として良いなら(現実的)



月に一度くらいのペースで私の作ったお菓子がサッカー部員に配られる事が恒例になるのは


もうちょっと先の話。

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---------------------------後書き------------------------------------------------------------------------------------------------------------

何書いてるんだろう・・・?
よく分からない話なんですけど・・・・お昼ご飯でお菓子を食べたっていうのは僕の実話です(ケーキじゃなくてマドレーヌだったけど)
次書きたかった話と前の話が原作でかなり間があったので日常っぽい話という事でこれを入れてみました
あんまり気にしないで下さい(^^;)
                                    7月15日 砂来陸