さて、「理想論理」大事件から一夜明けた今日は土曜日
当然の事 飛葉中サッカー部は部活があって
当然の事それはマネージャーも強制参加なわけで
本日ハ晴天ナリ
は制服で学校へと向かって歩いていた
「「おーっす」」
最初に会ったのはロクと五助だった
「あ、おはよ」
ごくごく自然に挨拶を返し一緒に歩く
「そーいやおまえ昨日何やらかしたんだよ？」
「やらかした？」
それって何か私が悪い事したみたいじゃない
私何かやったっけ・・・・？
「お前の彼氏が昼休みが終わった後ほっぺを腫らして戻ってきた事だよ。あれおまえがやったんじゃねーの？」
・・・・すみません私がやりました
「いや〜何か色々あってね・・・っていうかあの人もう赤の他人だから」
「「え？」」
うん、そりゃ驚くよね。だって昨日付き合いだして（正確には一昨日だけど）速攻で他人扱いなんだから
ロクはまだ聞きたそうだったけど五助の方がそれとなく止めてくれて
（ありがたいなぁ・・・）
何も聞かれずに済んだ
うん、私ってばやっぱり誰かに迷惑掛けちゃってるんだよね
ダメだなぁ・・・
「あっちゃーん！！」
名前を呼ばれて顔を上げるとそこには
「？」
ニコニコと笑いながら手を振っていると玲さんがいた
「おっはよー！」
お得意のハグ
最初の時はやたらと慌てた反応をしてたけど今じゃすっかり慣れてしまったわ（フッ）
「おはよ。今日はどうしたの？」
せっかくの休日、が学校に来るなんて何かあったのかな？
「ちゃんが心配だったんだよー。昨日メールくれなかったし」
あ。
そういえば昨日は将君とサッカーしてかなり疲れて帰ったら即で寝ちゃったんだっけ
「ごめんね、迷惑掛けちゃって」
「うぅん、元気になったんだったらそれでいいの」
素直に謝るとは満足そうに笑ってくれた
「それじゃちゃんデートしよ！」
「は？」
おいおい今までの話と全然 繋がってないんだけど
そもそも それじゃって何よ
「えーっとのお誘いは嬉しいけど私これから部活があってね・・・？」
「大丈夫！お姉ちゃん、ちゃん借りてくね！」
「えぇ気を付けてね」
って玲さーん！？
何笑顔で見送ってるんですか！？
ただでさえ名前だけのマネージャーになりかかってるんだから土日の部活くらいちゃんと出てこようとした私の意志は！？
無視？って綺麗さっぱり無視ですか！？
そんなことを考えながら私はに引きずられていった（さん何気に力持ちっすね）
あぁ久し振りのマネージャー業が・・・
「ちょっ・・・どこに行くの！？」
「秘密！」
秘密ってねぇ・・・・
いいのかなー？部活サボっちゃって・・・
「私、寂しかったんだよ？」
翼に怒られそうだな・・・なんて考えてたらイキナリにそんな事を言われた
「・・・へ？」
「昨日メールくれなかったのも寂しかったし何があったのか言ってくれなかったのも寂しかったんだ」
だから、とは続ける
「ちょっとは私の事も頼ってね」
ニコッと笑いながら言ってくれる
「・・・ありがとう」
昔から人に頼るのは苦手だった
特に自分が大切だって思ってる人には頼りたくなかった
・・・亮にはしょっちゅう頼ってたけど・・・
大切だって思ってる人だからこそ迷惑を掛けたくないっていうのがあったんだよね
昨日の帰り道でその事を亮に言ったら
『別に完璧な人間なんて居ないんだからちょっとくらい弱いトコ見せたって構わねぇだろ。
弱いトコを見せるのはある意味「信頼の証」なんだしな』
と言われたのを思い出す
うん。その通りなんだ
だから
「あのさ、」
「うん？」
「私、あんまり上手に話せないかもしれないけど・・・」
私はの事を信頼してるから
「実は昨日 ─────・・・・」
弱いところも受け止めてね？
「堂々としたサボりだね」
とのデートが終わってグランドに戻ってきた私は
案の定翼に怒られました（特上の笑顔で）
その笑顔が怖いですよ翼さん・・・・
「何してたでしょっ？」
、何でアンタはそんなに嬉しそうなんだい？
少なくとも今まで私達がいた場所はそんなに笑顔で言える事じゃないと思うんだけどな
「・・・・とりあえず私、着替えてきていい？」
って２人とも聞いてないしね
「だいたいが何でいるんだよ！？いつも休みの日は昼まで寝てるくせに！！」
「あっ翼ちゃんそれは失礼だよ！１１時にはちゃんと起きてるもん！！」
「そんなの五十歩百歩だろ！？」
うん、私もそう思う。
あんまり寝過ぎる乗って体に良くないんだよね
「翼ちゃん知らないの？寝る子は育つんだよ。だから翼ちゃんもたくさん寝なよ！」
「よけいなお世話だよっ！！」
それって遠回しに翼は発育が足りないって言ってるようなもんだしね（笑）
「で？」
今の今までと言い争いをしていた翼がいきなり私の方を見てきた
「え？」
「え、じゃないよ。だから今まで何してた訳？
ただでさえマネージャーが名前だけになりかかってるにも関わらずサボって。
まさか言えないわけじゃないよね？キャプテンである僕に無断で部活をさぼってたんだから」
そんなとの口げんかに負けたからって私に当たらないでよ・・・
・・・でもいくらに拉致されたからっていくら玲さんに許可もらった？からって部活さぼったには変わりないんだよね
ぅ・・・ってことはやっぱ私も悪いんだよなぁ
「・・・・じ、実は・・・・」
言わなきゃダメだよね・・・・覚悟を決めましょうか
「実は・・・・プリクラ撮ってました・・・・」
・・・・・
「プリクラ！？」
はい
「なんでまたゲーセンなんかに行ってたんだよ」
「だってちゃんとプリクラとったことなかったんだもん。だから！」
結局そのまま休憩に入っちゃってはみんなと談話
私はマネージャー業を勤しむことになった
いや、も手伝うって言ってくれたんだけど丁重にお断りして（だってホントに名前だけのマネになりかけじゃん！）
<ver.>
「ほら、いっぱい撮ったんだよ！」
撮ったばかりのプリクラを早く見て貰いたくて翼ちゃんに束で渡した
「・・・女の子ってこういうのが好きだよな（何が楽しいんだか分かんないけど）」
今、翼ちゃんが心の中でプリクラをけなしたような・・・・？
ま、いっか。だってちゃんと初プリクラホントに嬉しいんだもん！
「・・・なぁ」
と、自分の世界に浸ってたらマサキ君に名前を呼ばれた
「なーに？」
「プリクラじゃあ女同士でキスするもんなのか？」
「「「何っ！？」」」
このマサキ君の声に反応して全然興味なさそうだった人達もいきなりプリクラに群がってきた
「いいところに気付いたね！マサキ君！」
「いや、良いところも何もほとんどのプリクラが・・・」
うん、殆どのプリクラがキスプリなんだよね！
なんだか作為的な事も感じるけど今日ゲーセンに行くまでにちゃんの話を聞いてね、
それに乗っ取ってみました！！
でもほっぺにキスしかしてないしちゃんも嫌がりはしなかったし（ちょっと驚いてたけど）
あ。私 実は帰国子女ってやつなの！
お姉ちゃんと一緒に外国行ってたんだ〜。だからキスすること自体にあんまり抵抗ないんです
記念すべき初プリがキスプリってホント記念だよね〜
「じゃ、マサキ君には『良く気付いたで賞』としてこのプリクラあげるー！」
「・・・（もらってどうしろっていうんだ？）サンキュ」
うん、マサキ君もプリクラをけなした気がするけど・・・気のせいだよね！
あれ、翼ちゃんがいない・・・？
何処いっちゃったんだろ？？
<ver.>
「よーし、洗濯物終了」
大量の洗濯物を干しきって満足気に頷く自分の姿がむしろ清々しく感じるわ
（あ、救急箱の中身もチェックしとかなきゃ）
空になった洗濯物籠を持って立ち上がりそんなことを考える
「」
名前を呼ばれた
それはテノールというよりボーイソプラノって感じで
誰かは顔を見なくてもすぐに分かった
「どうしたの翼」
せっかくの休憩時間なのに向こうの日陰からここまで来るほどの用事があったんだろうか？
「昨日何があったか教えてくれる？」
・・・・０．５秒コンマで逃げ出したい衝動に駆られました
「ま・あ色々と・・・・（目が泳いでる）」
うっわー明らかに怪しいですって目で翼に見られてるよ
う・・・不自然だったかな（当然だろ）
「ま、いいけどね」
ホ。よかった・・・・
・・・・・・
気のせいですか？なんだか翼がものすごく至近距離まで近づいてくるのは
どうして良いか分からないからとりあえず其処に立ち尽くしているとイキナリ腕を引っ張られた
右斜め下に
そして
ちゅ
・・・・・・・
「うわっ反応無しかよ」
うん、なんかキスされたよ。ほっぺだけど
え、落ち着いてる？
いやーなんか驚きが度を超して反応に困ってるんだよね。アハハッ
って笑ってる場合じゃないけどさ
「あーっ翼ちゃん何やってるの！？」
さらに登場。もしかしなくても今の見られてたんだ
前から思ってたけどって翼の事が好きなのかな・・・？だったらもしやこれ修羅場というやつですか？
「ずるいっ！」
何がよ？
と言うより早くも私の傍にやって来て
ちゅっ
反対のほっぺにキスされました
「ずるいってそっちかい！」
っていうかそういうの通り越して私がなんでキスされてるの！？
「２人ともどうしたの？」
本気で
「ちゃん知らないの！？外国では仲の良い友達同士でキスするもんなんだよ！」
いや、それくらい知ってるよ？でもここ日本だし。私、日本生まれの日本育ちなんだよね
「・・・何となく？」
何となくでキスされた方の身になろうよ。翼のファンの人に見られてたら殺されちゃうじゃない
っていうかさ、
ごめん
もう [そもそもキスって何よ？]って気分です
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久し振りの更新です！
ちゃんキスの嵐です（笑）書いててなんだかとっても楽しかったです（＾＾）/
でもちゃんからは一度もキスしてないと思うんですよね。からもされるがままにって感じだったと思うんで
翼さんはこんな感じで軽くキスとかしちゃうと思うんですよね。
せっかくだからもう一話おまけっぽいのを書きます。
何故に翼さんがキスをしてきたか・について
７月４日 砂来陸