まだ10年とちょっとしか生きてないのに人生の選択をされるらしい





本日ハ晴天ナリ






「進路希望の紙を配りました。あさってまでに持ってきて下さい」

担任がそう言って配った紙をは無言で見つめた

あっという間に2月も終わりに近づく

もう卒業まで2ヶ月を切ったのだ。

(やっぱり桜上水かな。私立は行く気しないし・・・・・武蔵野森はちょっと行ってみたい気もしてたけど)

でも家を出るわけにはいかない

お母さんが一人になるし

何より私立なんて学費だって馬鹿にならない(この辺主婦っぽい)

(そりゃあ お母さんは『好きなところに行きなさい』って言うだろうけど)

正直な話。中学校にあまりこだわりはない

それ以前に学校というものに興味が無いというべきか

小学校でお世辞にも良いと言える想い出がないにとってはしょうがないことなのかもしれない

(ま、お母さんには桜上水って言っておこう)

確か今日は仕事は休みだって言ってたっけ

深く考えずプリントを鞄に詰め込みは学校を後にした





「ただいまー」

「おっかえりなさーい!」

元気(っていうかハイ)ですね都さん

ちゃんちゃんちょっとこれみて!!」

まだ靴も脱いでいないのにお母さんは部屋から呼ぶ

「ん〜?どうしたの」

鞄を持ったままお母さんの声のした方へ行くと

「これ、ちゃんに似合いそうじゃないっ?」

制服を自分に合わせて嬉しそうに回ってるお母さんがいました

「・・・・・・お母さん、一応聞くけど何やってるの」

っていうかその制服は何

「これね、今年から制服が替わる学校のらしいんだけど
 
 うちの会社がデザインしたのよね。ねぇちゃんちょっと着てみてよ」

さいですか

よかった。一瞬お母さんがおかしくなったかと思ったよ(非道っ!)

「別に着るだけならいいけど・・・・・」

そんなことを言ってるけど実は

この制服けっこう好みだったり

落ち着いた色のブレザーで紐のリボンそれにスカート

全てがの理想的な制服だった

(コレ何処の学校のだろう?いいなぁ)

袖を通すとサイズはピッタリだった

「まぁっやっぱりちゃん似合うわね!!」

「そ、そう?」

そりゃあ似合ってるって言われてやな気持ちはしないけど

ちょっと照れるな・・・

「ねぇちゃん。この制服とその制服どっちが好き?」

そういってお母さんはどこからかともかくもう一つ制服を取りだした

(どっかで見たことがある制服)

セーラーで胸元にはリボン

「今着てる方・・・・・かな?」

うん、やっぱり今着てる方が私的には好みだ

それに私セーラー服似合わなさそうだし

「やっぱり?それじゃあやっぱりこっちの学校にしましょうか!」

は?

「お母さんね、ちゃんには一番似合う制服で中学校生活送ってもらいたいのよ!」

「え」

「それが例え電車で一時間かかる学校の制服でもそれだけは譲れないの!」

いや、譲ってよ

「確かにこの学校ちょっと遠いけど通えない距離じゃないし」

もしもーし

「お母さん、私普通に桜上水中でいいんだけど」

控えめにそう発言すると

お母さんはいつになく真剣な顔つきになって

「何言ってるの!!そんなんじゃ素敵なスクールライフは送れないわよ!!

 それにさっきちゃん桜上水の制服よりそっちの方がいいって言ったじゃない」

制服で素敵なスクールライフって決まるんですか?

そしてさっきのは桜上水のだったんですか

「とにかく、お母さんはその学校以外の入学は認めませんからね!!」

何でやねん


こうなったお母さんは止まらない

まぁ冒頭でも言ったとおり中学に対するこだわりなんてないしね

諦めましょう

そう思ってこの制服が入っていた箱を見る

箱にはローマ字で学校名が書いてあった

・・・・・・・






「マジですか?」




そう言わずにはいられなかった


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-------------------後書き---------------------------------------------------------------------------------------------------------

書き直し完了!!
市立と私立の勘違いをしてしまい(アホ)急いで書き直しをさせて頂きました
前回の話を読んでいてヲイッってつっこみが入れたいかた御免なさい
これで勘弁してくださいっ!
結局ヒロインの中学はどこなんでしょうかねぇ?

                                    3月2日 砂来陸