おにぎりの中身は僕が食べ損ねた豚の角煮が入ってた
もちろん塩おにぎりも美味しかったけどね!
そうして黙々とおにぎりを食べていると(お腹が空いてたんだ!)異様に視線を感じた
顔を上げると小岩君がすごい形相で見てた・・・
「こ、小岩君?(あれ、もしかして食べたいのかな!?)」
「・・・笑った」
「え?」
「さっきのマネージャーだよ!!笑ってたじゃねーか!」
「う、うん」
笑ったことが何か悪かったのか。困惑気味に不破君を見てみるけど不破君も何と返せば良いのか分からない様だった
「あのマネージャーさんが笑った所、初めてみたから小岩君は驚いてるんだよ」
横から杉原君がそっと解説してくれた
あ・・・確かに今日一日ちゃんは忙しそうでずっとピリピリしてるみたいだった
本当はイイコなのに
忙しいのにこうやって僕のためにわざわざおにぎりを作ってきてくれた
確かに今日は全然笑ってなかったけど普段は嬉しい時は本当に嬉しそうに笑って、可愛い、普通のオンナノコ
「・・・二人はあのマネージャーと知り合いって言ってたけど・・・」
未だにさっきの笑顔が信じられなかったらしい小岩君がモゴモゴと言うので残りを僕が引き取った
「ちゃんはすっごくイイコだよ!」
横で不破君がかすかに頷いたのと杉原君が「僕もそう思う」って言ってくれたのが嬉しかった
小岩君はまだ信じられ無さそうにちゃんが出て行ったドアを眺めながら唸ってた
------------後書き----------------------------------------------------------------------------
どうでも良い。って思うかもしれないけどちょっとしたおまけです。
あの後の部屋の様子を全然書けないのは寂しいなぁと思って。
杉原君は人の気持ちとかに敏感そうなんで、ちゃんの事も分かってくれそう・・・と勝手に。笑
9月2日 砂来陸