世間は理不尽なことばかりでも
弱気じゃ
答えすら見つからない
本日ハ晴天ナリ
休み時間、読書に勤しんでいたはクラスメイトの女の子に呼ばれて顔を上げた
「あ、あのっ三上さん・・・・！」
「・・・」←何か用件を言うのを待ってる
「あの・・・・」
「・・・」←待ってる
「・・・えっと・・・・」
「・・・何の用なの？」
「！！ごっごめんなさい！！」
は？
女の子はそのままちょっと泣きそうな顔で走り去っていってしまった
・・・何なんだ一体
中学生になって約３ヶ月
未だにはクラスメイトと打ち解けられないでいた（は別）
「・・・世の中って難しい」
「は？何言ってるんだよいきなり」
独り言のつもりだったのに冷たいながらそんな反応が返ってきた
返事を返してくれたのは目の前でサンドイッチを食べてる翼（あれ、今日はお弁当じゃないんだ？）
「ねぇどうしたらクラスメイトと仲良くなれるものなの？」
「は？」
今度の返事は思いっきりの呆れ顔で
その上今度は周りにいたみんなまで食べるのを止めてこっちを見ていた（あれ、私なんか変なこと言った？）
「何かあったの？」
「っていうかクラスメイトが逃げるんだよ」
とうとう翼の顔が呆れから哀れみに変わった
何？私そんなに変なこと言ってる！？（言ってるよ）
「・・・おまえも苦労してんだな」
そして挙げ句の果てにはロクまで！！
つーかアレか？私はそんなに可哀想な人になってるのか！？（なってるよ）
・・・これが普通じゃないの？
「ちゃんは意思表示が苦手なんだよね」
横でもぐもぐとこちらも翼と同じサンドイッチを頬張っていたがちょっと苦笑気味にそう言った
・・・意思表示かぁ確かに誤解招くことの方が多いかも
よく「怒ってる？」なんて言われるし・・・
「・・・どうしたらいいかなぁ？」
気持ちはどんどん急降下
何で私ってこんなにスムーズに物事を運べないんだろう
小学校の頃からクラスメイトというものとは無縁だった気がする
特に上級生になってからは前にも増してクラスから孤立していた
最初は苦痛に感じたりもしてたけど・・・
慣れてしまえばそれはそれで楽でもあって 一人の時間というのが人よりちょっと多いだけみたいな感覚になって
・・・やっぱり世の中『慣れ』なんだろうか
「・・・ごめんね」
「何が？」
はいつも嫌な顔一つせずに私と一緒にいてくれる
は私と違って友達とかいっぱいいるのに
それなのにいつも私と一緒にいてくれる なんだかそれがとても情けなくなった
翼達だってそうだ
こうやって一緒にお昼を食べてくれるけど実際はー・・・
「ばっかみたい」
ピシャリと一言言い放たれた
そんなことを言うのはとりあえずこの中じゃ一人しかいなくって
視線を向けるとこの上なく愛くるしい瞳の少年と目が合ってしまった
「・・・翼？」
直ぐ横でパンをかじっていたナオキが冷や汗タラタラって感じで聞く
そりゃー辛いな。直ぐ隣で暴言吐いちゃってる人がいるのはな
でもその暴言は間違いなく
私に向けられているんだ
「が何考えてるか手に取るようにして分かるから言わせてもらうけど
僕たちがと一緒にいるのはの為じゃなくてこっちが一緒に居たいから。
その辺勘違いしないでほしいね。ある意味それって立派な被害妄想だよ？分かる？」
・・・・うっわぁ〜耳が痛いですね
あんまりにもズバッと切り捨てられて何だか本当に悩んでる方が可笑しいように感じられた
「そんなことで悩む暇があったら対戦校のデータ収集の一つでもしてもらいたいもんだね」
そしてとうとう『そんなこと』扱いだしね
「返事は？」
「・・・・善処します」
精一杯の返事としてそう言うと翼はまぁいいか。って感じでサンドイッチをまた食べ始めた
空は晴天
相変わらずまだ初夏だっていうのに気温はなかなかの上気を占めていて
・・・・よし！
「とりあえずは善処、で頑張ります」
何だか色々吹っ切れたような気がして
もう一度そうやって宣言してみた
「当然だね」
返ってきた翼の言葉が
あんまりにもらしくって
私はちょっとだけ笑ってしまった（そして翼に怒られた）
ちょっとだけ肩の力を抜こう
もう少しだけ気ままに行ったら
もしかしたら 何か
見つけられるかもしれないから
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うん、何だろうコレ
とりあえずは学校状況を書こうと思ったんです。
未だにクラスメイトと仲良くなれないなんて・・・苦労してるなぁって感じで
１１月９日 砂来陸
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