とある日曜日

天気予報では晴れの予報だったから

朝から部屋の大掃除をする予定だったんだけど



ピュア・レイン



「何で雨が降るかなぁ」

シトシトという音が耳につく

雨というより霧が少し強くなったような小雨が降っている

「せっかく部屋の掃除しようと思ったのに」

そのためにわざわざクイック●ハイパーまで買ってきたのに!(ヲイ)


しかし、そんなことを言っても雨が止むわけはない

ついでに言うなら読みたい本も見たいテレビもやらなきゃいけない宿題すらない

さて、どうするか




(あ、新曲が出てる)

結局、悩みに悩んだ末、バスに乗ってCDショップに行くことにした

家の近くにはない大手のCDショップなので品揃えはすばらしい

洋楽やクラシック、楽譜なんかも置いてある

ちなみにはどちらかというと洋楽派だ

(って言うか邦楽のコーナーが苦手なだけなんだけど)

チラリと邦楽コーナーを見る

そこには

「キャーv●ewsの新曲がでてるv」

「初回限定だったら写真付き!?絶対買わなきゃvv」

などなど......

とにかくそう言った黄色い声が飛び交っているのだ

そんな空気にが耐えられるだろうか、いや耐えられまい

(それにこっちの方が知ってる人にも逢わないだろうし)

そうして今日も好きな洋楽を求めて徘徊しているわけだが.......

「ありがとうございました」

目的のCDは早々にお買いあげし、それからまだお店の中を徘徊することにした

視聴コーナーでボーっと音楽を聴いたり

音楽雑誌コーナーで立ち読みしたり

その間に知らない男共に声をかけらたりもしたけど

まぁそれなりに楽しい時間を過ごせた




(そろそろお昼か........)

お昼ご飯はどうしようかと考えていると

どこか聞き覚えのある声が耳に入ってきた


「うっせーな、ちゃんと映画には付き合ってやっただろ?

 約束は果たしたじゃねーか」


....................

.........................


今、めっさ聞き覚えのある声がしたんですけど!!

あの俺様口調と言い.......(汗)


見たくない、そう思いながらもついつい見てしまう人間の悲しい性

そうしての目に映ったのは

(何やってるんですかうちの馬鹿亮は..........)

見事にのお兄さんでした☆


「だからもういいだろ。俺は疲れてんだよ」

「なんでよっ今日は一緒にデートしてくれるって言ったじゃない!!」

「映画は付き合ったじゃねーか」


なんで

なんで

なんでうちの馬鹿亮はこんなところ(お店のど真ん中)で女の子と揉めてるんでしょうか

(だいたいなんでココにいるの!?)

お店の人達も半分以上見ている そんな中亮は女の子と揉めていました

(.................よし、私は何も見なかった。帰ろう)

もちろん助ける気なんてこれっぽっちもありません

人間我が身が一番大切なんで

そう決意してさっさと店から出ようとした時。


じゃねーか」


見つかってしまいました

グッバイ 私の優雅な休日←いや優雅じゃないし


「や、やぁ亮」←顔が引きつってる

「何やってんだよ、こんなとこで」

それはこっちのセリフです

「ちょっと亮!!その(すっごく美人な)女誰よ!!??」

ただの兄妹でっす☆←の精神崩壊気味

なんかものすっごく睨まれてるんですけど(汗)

(亮の馬鹿ー!!早く「兄妹です」って言ってよ!!)

心の中でそう叫ぶ

「誰って........決まってるだろ俺の彼女だよ」

ハイ?

いやいや決まってないし!

っつーかただの兄妹じゃん!!

「な、誰とも付き合ってないって言ったじゃない!!」

「あー?そりゃお前の聞き違いじゃねぇの?」

いーやー!!!!

お願いだから巻き込まないで!!

「嘘よ!!実際は付き合ってなんかないんでしょ!!」

はい。嘘です

ほら、亮も諦めて白状しろ(強制)

「うっせーなぁ。じゃあコレでいいだろ」

いきなり亮に腕を掴まれました

そして

キス

..............

...................

『HEY!キャシー。君の髪、今日は一段と綺麗だね』

『ありがとう、カルロス。実はシャンプーを変えたの』

『OH!どうりでいつも綺麗だけど今日は一段と綺麗に見えるわけだね』

『やだ、カルロスったらw』

※混乱のため一部おかしな映像が混じっています。ご了承下さい



ってキスされたよ!!!

「じゃあな」

亮はそのまま半分失神している女の子は放っておいて

私を引きずるようにして店を後にしました






「信じられない」

「しょうがねぇだろ。俺のためなんだから」

この俺様男め!!


さて、先ほどこのみかみんにキスされて魂が冥界を彷徨っていたちゃんですが

気が付いたらみかみんにとある喫茶店に連れてこられていました

「何ふてくされてんだよ、まだ怒ってんのか?」

「悪かったわね、まだ怒ってて」

「ったく。口にしなかっただけ有りがたく思えよ」

思えるか

まぁ確かに口じゃなかったのはせめてもの救いだったけど

でも頬だったわけじゃない

口のすぐ横で あの女の人からは口に見えたと思う

だからって亮のこと許せるわけじゃないけど(当然)

「ほら、これでも食べて元気だせ」

そう言って亮が差し出したのはこの喫茶店名物焼きプリン

「..............(パクッ)」

食べ物の誘惑には勝てず大人しく頂く

(おいしいし........)

亮が破天荒なのはいつものことだし

しょうがないから許してやってもいいかな

今回だけは

「あ、ちなみにここの代金お前持ちな」

「はぁ!?」

ちょいマテ

普通に考えてたら亮が払うでしょう!!??

「俺、今日財布持ってきてねぇんだ。あの女が奢ってくれるったからよ」

亮が死ぬときは

女に殺されるか、女に呪い殺されるか、逆上した男に殺されるかのどれかだと思う



「合計¥1220円になります」

いくら文句を言ったってお財布が出てくるわけじゃないから

諦めて私がお金を払った

「いい?これは貸しだからね」

「はいはい。感謝してますよチャン?」

ニヤリと亮はデビスマを浮かべる

私、何気にコレに弱いんです

(ったく//////)

ん?

気が付くとレジのおばちゃんがニコニコとこっちを見ていた

そして


「ラブラブなカップルねーv」

と言われました

「兄妹です!!!!!!!」

大声で叫んでしまい

亮が横で笑ってました

(うぅ〜/////////)



外は雨が上がってて 虹が出ていた



(それもこれもみんな亮の所為だっ/////)

そう思ってるのに



イタズラ好きで節操なしで

女好きそうな顔をしてて俺様なお兄ちゃんだけど


そんな亮を嫌いになれない自分は


結構重傷だと思う


------------------後書き-------------------------------------------------------------------------

終了!!
沢田鈴さまに捧げます!!
「本日ハ晴天ナリ」の番外編ってことで。
みかみんと兄妹水入らずって感じです(どの辺が)
最初は笠井君にしようか悩んだんですけどみかみんが好きと以前BBSにあったもので
沢田様、どうぞ受け取って下さい!!

私的ですがみかみんがプリンをくれたシーンは「あーんして」とは
言わずしてもそんな感じだと思います(つまりはみかみんが食べさせてくれたという事)


     
                                  3月10日 砂来陸