髪を切りました
本日ハ晴天ナリ
亮がまた寮に戻って
春休みももう半分過ぎた頃、三上は髪を切ることを決意した
(美容室に行くなんて何年ぶりかなぁ2年ぶりくらい?)
最後に切ったのは亮が武蔵野森に入った時
それからはずっと伸ばしていて(前髪は自分で切ってたから)
気が付いたら腰あたりまで伸ばされていた
(中学生への心機一転も兼ねて、バッサリいきますかね)
思い切ってショートカットにでもしようと思ったけど
お母さんに「いやっ!長い髪じゃないとおうちに入れてあげない!!」
とまで言われてしまい(何故!?)しょうがなくちょっと軽くしてもらうことにした
が
そんなちゃんは今とてもブルーです
それは何故か
A.前髪を切りすぎた
B.変な髪型にされた
C.ショートカットにされた
ざんねんながらどれも違います
(落ち着け・・・・・何も美容師さんだって悪気があったわけじゃないんだ・・・・・)
もう何度目になるか分からない自分への慰めの言葉を掛けつつ
口からはフフフと乾いた笑いが漏れる(とっても恐い)
ガチャッ
「ちゃん?」
「お、お母さん・・・・・」
いきなりドアを開けられてしまい、隠れることが出来なかった
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やだっちゃんそれどうしたの!?」
お母さんはすっごく驚いた顔で私を見ました
「や、色々あって・・・・」
一応言い訳をしてはみたもののお母さんは全然聞いてなかった
「すっごく似合うわよ!!!!
ついこないだまで小学生だったなんて全然見えないわ!!」
ぐはっ(は100のダメージを受けた)
「それ、全然嬉しくない・・・・」
〜回想モード〜
「どんな髪型にしますか?」
「えっと少し軽くしたいんです。でも長さは出来るだけ変えたくなくて.......後はお任せします」
『お任せします』この一言がいけなかったらしい
「はい、出来ましたよ」
そう言われて鏡を見ると
「サイドにシャギーをいれて後ろの方もボリュームを少なくしたんです。どうですか?」
決して変じゃないと思う
むしろ、ここまで似合うようにしてもらえるなんて思ってなかった
ただ
「こっちの髪型の方が今までより大人っぽいでしょう?大学生くらいでも通るでしょうね?アハハ・・・・」
アハハ
って
笑い事じゃないですよ!?
そう、
つまり
似合いすぎたのだ
「あ、ついでに少しお化粧もしてみましょうか」
「え」
「はい、口閉じてー」
有無言わずお化粧までさせられて
「完璧ですね」
そうですね
〜回想モード終了〜
そして現在に至ります
そりゃぁさー綺麗に切ってもらえてうれしいよ?でも
大学生って・・・・・・
私の顔ってそんなに老けてる!?
「やーねぇちょっと大人っぽいだけじゃないっ」
お母さんはうれしそうに私の頭を撫でてる
「可愛いわよ」
・・・・・・・・・ありがと
「あっくんにも見せてあげたかったわね」
「(あっくん・・・・)そうだね」
夜、寝る前に鏡の前に立ってみた
改めて自分の髪型を見る
「おかしくないよね・・・・・?」
私が髪を伸ばしだしたのは亮が武蔵野森に行ってからだ
それまではサッカーをするために邪魔だからとずっとベリーショートだった
亮がいなくなってサッカーもしなくなって
ちょっとした自分への戒めだった
もうサッカーはしない、と
髪を伸ばし始めた
でも
サッカーをまたやって
やっぱり好きで
言い訳をしてサッカーをやらなくなった自分へ
「心機一転。頑張ってみようか」
鏡の中の自分へそう言い聞かせた
新しい生活まで
入学式まで
もうすこし
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ふぅ。やっと終わったよ(^^;)
これにて本当に小学生編は終了でっす☆
長かった.....てか小学生編でこんだけ長かったら中学生編はどれだけの長さになるんだ?
ってかんじです。
でも。それでも続けていきたいと思ってます。
どうぞこれからもおつきあい下さい!
小学生編に最後までおつきあいして下さった方々本当にありがとうございました!
3月14日 砂来陸
小学生編 END